20100910 (c)
「君もそこにいたんだよ」
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時間の実在を確かめにどこかに消えた若造や、その若造の実在を確かめにどこかに消えた針子や、その針子の後を追った税務署員や、彼らが乗り合わせた電車の運転手や、その電車の時刻表や、ずれた時計のせいである時刻の列車を別の時刻の列車と確信しながら時間の旅を続ける余所者。
隻眼の台風や、両目がある台風や、目のない台風や、目のない台風みたいな当たり前の天気や、台風に目のない娘や、台風の目がでた空のさいころや、台風の目の瞬きや、台風の目にも涙や、台風を目にいれても痛くない気象予報士や、台風の目抜き通りや、台風と目を合わせている日の目。
君もそこにいたんだよという無根拠で前向きな確信に満ちた声や、意味もそこにいたんだよと更に無根拠で前向きな確信に溢れた声が、日々もそこにいたんだよと被せる無根拠に直向きな盲が、記事をそこで書いたんだよとその場を締めくくる全方位もしくは内向きの直進を続ける筆の先。