twnovel_20100812
「空耳」と鍵盤で弾いた。誰かが言った何かを音階だと思い「ソラミミを聴いた」という私たちの琴線はある種のコード感に呪われているのかも知れない。地が口を開けてやがて全てを呑み込んだように、音という音を吸い込む空が単に私たちの耳に耳を澄ましていただけかも知れない。
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「わたしがその中で身支度を整えていたという割れた鏡はこれ?」僕が首を振ると彼女は室内の鏡状の物を叩き割り質問を繰り返す。彼女はいずれ僕の目をつぶすだろう。その時に彼女が僕の目に映る自分の目を見るのならば彼女は自分の目をえぐるだろう。彼女はそのように徹底している。